こんにちは、ミニマリスト系家計コンサルタントのリムベアーです。
みなさん奨学金って知ってますか?
知らない人はほとんどいないのではないでしょうか。
そんな知名度抜群の奨学金。
カンタンに言えば大学費用の負担を軽減するための制度。
けど最近奨学金って
悪いイメージが先行してしまっている気がします。
『 過剰な督促 』『 返済で家計を圧迫 』
『 返済ができず自己破産に 』なんて。
けどこのワルイイメージは大きな間違いです!
奨学金って借金であることに変わりはないけど
他のどんな借金よりも『 良心的な借金 』なんです。
奨学金を怖いものにしてしまっているのは
制度じゃなくて借りてる人です。
厳しいことを言ってしまうと
「 奨学金の返済が苦しくて家計を圧迫しているんです 」
ではなくて
「 奨学金の返済があるのに生活水準を下げられなくて
家計を圧迫しているんです 」
なんです。
そこで今回は
- 奨学金の基礎知識
- 奨学金と家計管理の関係
- 奨学金と教育ローンの違い
- 子供の教育資金っていくらかかるの?
- リムベアーの教育資金の考え方
- リムベアーの教育資金の準備の仕方
を徹底解説してみました!
「 奨学金の返済で家計が圧迫されてて 」
「 将来の子供の教育費が不安で不安で 」
「 実際にどのくらい用意すればいいの? 」
「 奨学金って怖いものなの? 」
こんな悩みを持った方はぜひチェック!
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目次
奨学金ってどんな制度なの?
奨学金とは日本学生支援機構(JASSO)が運営してるものです。
日本学生支援機構の奨学金貸与事業は
教育の機会均等の理念のもと、意欲と能力のある学生等が
自らの意思と責任において大学等で学ぶことができるよう
国の重要な教育事業として実施されています。
『 日本学生支援機構 』より引用
奨学金利用者は2.6人に1人!
奨学金利用には大学のみっていう縛りはなくて
大学院、短期大学、高等専門学校、専修学校など
幅広く利用できるのも特徴ですね。
利用者は年々増加していて
現在は2.6人に1人が利用していて
全体の約38%が奨学金制度を利用しています。
貸与者は134万人!
そして奨学金には主に2種類あります。
・成績や家庭の収入状況に合わせて審査される。
・全員が採用されるわけではなく選抜型の奨学金。
・学校の種別、通学携帯で月々の支給額が決まっている。
・在学中は利息が発生しない
・成績基準はなく、家庭収入基準さえ超えてなければ誰でも利用できる
・ 月々の支給額が5種類から選べる。
(3万円、5万円、8万円、10万円、12万円)
奨学金の利用者のほとんどは『 第二種奨学金 』を使っています。
奨学金と教育ローンは何が違うの?
奨学金と同じようなものに『 教育ローン 』があります。
銀行とかでパンフレットを見たことがある人もいますよね。
どちらも教育費用を補助する目的のものなんですが
細かいところが違うんです。
・借りたお金は毎月定額が振り込まれる
・利息は在学中は発生しない
・返済開始は卒業後
・利息が教育ローンに比べて低い
・借りたお金は一括で振り込まれる
・借りた翌日から利息が発生する
・返済開始は借りた翌月から
・利息が奨学金に比べて高い
奨学金って怖いって聞くけどホントなの?
冒頭でも少し触れましたけど奨学金って
最近は悪いイメージの方が強いですよね。
『 過剰な督促 』『 返済で家計を圧迫 』
『 返済できず自己破産 』なんて。
実際に奨学金の滞納者は33万人いると言われていて
自己破産をした人は1.5万人いるそうです。
こんな情報が流れているせいで悪いイメージがついてしまったんでしょう。
けどそれって返済が滞ってからの反応であって
ちゃんと返済さえしていれば
金利も安いし、返済も卒業まで待ってくれるし
最高の借金の仕組みなんですよね。
問題なのは月々の返済額を甘くみていた
借りる際のシュミレーション不足と
返済を困難にしてしまう
『 家計管理能力 』にあります!
奨学金を借りる金額は卒業後の月々返済金額で決める
返済期間は借りたお金の総額で変わってきます。
実際の月々の返済額と返済期間を見ていきましょう。
(貸与利率0.22%で試算)
・月々返済額 9,373円
・月々返済額 13,569円
・月々返済額 16,373円
・月々返済額 20,466円
・月々返済額 24,559円
次に大卒の手取り給与を見てみましょう。
これは一概に言えないのですがひとつの例として
厚生労働省の平成28年度賃金構成基本統計調査によると
大卒給与手取り額は約17万円。
ということは、、、
・240万円の場合 『 約8% 』
・384万円の場合 『 約10% 』
・480万円の場合 『 約12% 』
・576万円の場合 『 約14% 』
こう見ると、生活して適度に遊んで
少額でも貯金をして奨学金を返していくための
現実的な返済可能な額は
よくみても『 月8万円コース。384万円 』までかなと思うわけです。
それ以上だと返済額が2万円を超えてきて
返済が家計を圧迫する可能性がありますね。
それじゃ返済困難にあるのは当たり前
次に問題なのは『 家計管理能力 』ですね。
17万円という限られたお金の中から
生活費を支払って、適度に遊んで
借金返済をするってそれなりの家計管理能力が求められます!
多分返済が滞ってしまう人はこう考えています。
この思考だとかなりの確率で返済が困難になっちゃいます。
しっかりと返済ができる人はこう考えるでしょう。
借金返済って優先順位が高い項目の1つです。
借金って遅れれば遅れるほど支払う総額が増えていきますからね。
大学の実際にかかる費用まとめ
それでは次に大学の費用って
具体的にどのくらいかかるのかをみていきましょう。
ボクがムスコの大学資金を試算するために作った
カンタンな図なので、金額はあくまで参考程度にみてくださいね。

大学が私立の場合の総費用は『 約460万円 』
大学が国立の場合の総費用は『 約230万円 』
そして実家を離れて一人暮らしをすると
生活費は1ヶ月11万円として4年間の総費用が『 528万円 』
総額は私立が『 1000万円弱 』
国立なら『 760万円 』
ネックは一人暮らしの生活費
この表を見てわかると思うのですが
重要なポイントは『 一人暮らしをするかどうか 』
もしも自宅から通えるならそれだけで生活費がなくなって
大学費用+生活費少しで良くなりますからね。
リムベアーが考える大学費用の確保の仕方
ボクが考える大学費用の確保の仕方はこうです。
ホントは国立に行って欲しい!(切実)
けどどうなるかわからないのが人生なので
私立、国立どちらでもあわてなくて済むように
大学費用400万円貯めるとします。
まず児童手当を全額貯金する。
中学卒業時には200万円弱貯めることができます。
そして残りの200万円を自分たちの貯金で支払う。
なので大学資金を貯めようとするなら
18歳までに200万円プラスαってこと。
これで大学費用はクリアできました。
次にバカにできない生活費!
奨学金の月5万円のものを借ります。
総額は240万円。
そして奨学金と同じ額の月5万円を仕送り。
ムスコには学業に支障のない程度バイトをしてもらい
月4万円ほど稼いでもらう。
これで生活費もクリアです。
最悪のことも想定して自分たちの貯金も増やしておく。
これでムスコは22歳大学卒業と同時に
毎月13,569円の返済が15年間続きます。
37歳まで!これは大変ですね。
なのでボクたちもリスクに対応できるようにしておく。
奨学金って自己破産ができるんですが
自己破産したからと言っても借金がなくなるわけではないんですね。
奨学金を借りた人が自己破産した場合
今度は連帯保証人に返済義務が生じます。
もし連帯保証人も自己破産したら
今度は保証人にまで返済義務が生じます。
なので自分たちの資金とは別に
奨学金の返済用預金をストックしておく。
こうすれば最悪ムスコが支払えなくなっても
ボクらでカバーすることができます。
しっかりと家計管理して自分だけで返済
もしくは父を超える家計管理能力を身につけて
繰り上げ返済してくれれば
このストックはまるまる浮くことになりますからね。
「そんなことするなら自分たちで払っちゃえばいいのに」
って思った方もいるかもしれないですね!
ボクが考えているのは
この奨学金を返済するというプロセスって
お金の勉強になるなって思ってるんです。
借金を背負って社会に出るのって見方を変えれば最高の自己投資
ボクは父親が地方公務員で
比較的安定した生活を送ってきたんです。
なのでお金のことで困った記憶はありません。
なのでいざ20歳になったら
お金を管理しようとする気持ちすらなかったんです。
なので当時は浪費しまくり、貯金ゼロのタイプでした(汗)
なんでたいして使った覚えはないのに(実際めっちゃ使ってる!)
月末になるとお金がなくなるのか不思議でした。
けどボクは24歳の時に
家具職人として独立していた時期があります。
自分のアトリエを作って
自分のオリジナル家具をつくっていました。
その初期投資に銀行から250万円ほど借金をしました。
それを返済しながら自営業をしていたわけなんです。
この時の経験って今にすごく生きているんですよね。
売り上げがいくらで借金返済がいくら。
経費がいくらだから自由に使えるお金はこれくらいみたいな。
こういう経験をしたから今のボクがあると思っています。
見栄をはるのはやめましょう
「 お金のことを子供が心配するんじゃない 」
なんてドラマとかでよく聞きますけどね
ボクはもっと子供を家計管理に参加させた方が良いって思ってます。
と言っても「うちにはお金ないんだからね!」とかではないですよ。
ボクのムスコはまだ6ヶ月なのでまだまだ先の話ですけど
小学生くらいになったらどんどん家計管理に参加させようと思っています。
子供「 大学に行きたいんだけど 」
親「 お金のことはなんとかするから心配するな 」
なんて言えたらカッコイイですよね。
けどボクはこう言っちゃいますね
子供「 大学行きたいんだけど 」
ボク「 そうなの?大学ってこれだけお金がかかって
これだけ生活費かかるのね?それでも行きたい?
それでも勉強したい何かがあるの?このお金をどこから捻出する? 」
まとめ
大学に
はお金がかかります!
一人暮らしをして通うとなったらなかなかの出費に。
けど今のうちからしっかりと計画的に準備して
奨学金を上手に活用することができれば実はそんなに怖くない。
けど子供が大学には行かないって言ったら
この努力も水の泡なんですが
それはそれで良いと思うんです。
大切なのはどっちにでもいけるように準備しておくこと。
そしてすべてを親でカバーしようとせずに
子供自身にも責任を持たせること。
そしてとりあえず児童手当は全額貯金を目指しましょう!
もし使ってしまっている方がいたら
今からでも大丈夫、これからは貯めていきましょうね。
わからないことを怖がるんじゃなくて
しっかりと把握して正しく怖がりましょう。