こんにちは、ミニマリスト系家計コンサルタントのリムベアーです。
「 部屋が片付かなくて困っている 」
「 捨てても捨ててもモノが増える 」
「 片付けが終わらない 」
「 片付けたいとは思っていても何をすればいいかわからない 」
「 頭ではわかっていても体が動かない 」などなど
部屋の片付け問題で悩んでいたり
不安に思っている人は多いのではないでしょうか?
汚部屋時代のボクも同じでした。
汚いモノだらけの部屋で暮らしながら
なんとかこの現状を打破したい。
けど何をどうすればいいかわからない。。。
行動が伴わずいつも心にモヤモヤや不安を抱えていました。
この記事は昔のボクと同じ悩みや
不安を抱いている方のために書きました。
あなたは『 5S 』って言葉を知っていますか?
これは製造業の工場管理に用いられるもので
仕事の効率化を向上させるための標語のようなものなんです。
これってかなり優秀な標語でして
これを日常生活や部屋に取り入れると
必ず部屋がキレイになります!
トヨタや東芝、日本電産など有名企業でも
取り入れられている考え方なので
ぜひ試してほしい考え方です。
この記事では5Sの基本的な考え方から
実際に日常生活や部屋に取り入れるための方法を
詳しく徹底解説させていただきます。
汚部屋を卒業して、モヤモヤや不安から解放され
スッキリとした清々しい日々を送りましょう!
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目次
5Sってなに?

5Sとは『整理(Seiri)』『整頓(Seiton)』
『清掃(Sisou)』『清潔(Seiketsu)』
『しつけ(Shitsuke)』の頭文字をとって
5Sと言われています。
ウィキペディアではこんな説明がされています。
5Sとは、製造業・サービス業などの
職場環境の維持改善で用いられるスローガンである。各職場において徹底されるべき事項を
5つにまとめたもので
4S運動に「躾(しつけ)」(習慣化の場合もある)
を加えた5項。『ウィキペディア』より引用
要は大勢の従業員が稼働する工場で
従業員が働きやすい環境を保ち
作業効率が良い職場を目指して
みんなでルールを守って仕事をしましょうってことですね。
工場は100人以上で働いている場所がほとんどでしょう。
そんな大勢従業員をかかえる工場で
みんなが好き勝手やっていては
ホントは100できることが
半分の50しかできないなんてことも起こりかねません。
そして安全面もでしょう。
工場内が整理整頓されていなくてゴチャゴチャしていたら
下手したら人が死んでしまう可能性だってありますよね。
工場では様々な道具を使うと思います。
その道具ってみんなで共同で使いますよね。
もしも誰かが使って、元の場所に戻さずに
どこかへ放置してしまったらどうなるでしょう。
それを使いたい人はまず置き場所に行きます。
けどそこにはない。そうなると広い工場内を
探し回らなければいけませんよね。
このものを探している時間を工場は許しません。
時間のムダと捉えます。
工場の規律を正して、従業員も仕事も管理をする。
これが5Sの目的です。
それでは5Sを具体的に一つ一つ見ていきましょう。
整理
整理とは『 いるもの 』と『 いらないもの 』に分けて
『 いらないもの 』を捨てること。
『 今後使うかもしれないもの 』は期限を決めて保管。
期限が来ても使っていなければ
『 いらないもの 』として捨てる。
整頓
整頓とは上の整理で選別した『 いるもの 』を
すぐに取り出せるようにすること。
スムーズな作業動線を考えて置き場所や置き方を決める。
使用頻度の多いものはすぐに取り出せる位置に配置して
使用頻度の低いものは奥にしまう。
使ったものはすぐに同じ場所に戻す。
誰が使っても必ずそこに戻せるようにしておく。
よく見られるのが壁にキレイに道具がかけられていて
それを取るとその後ろの壁に
マジックでその道具の形が書いてある。
これだとその物がないとすぐにわかりますよね。
そして誰が見てもその道具を同じ場所に戻すことができる。
清掃
清掃とは、ゴミや汚れのないキレイな状態にすること。
機械や道具の点検、メンテナンスも欠かさず行って
常に問題なく作業できる状態にしておく。
作業着にもほつれや汚れ、破れがないようにする。
ボクは昔自転車で旅をするために
1ヶ月間食品工場で
カレーを作るバイトをしていたことがあるんです。
そこで驚いたのが毎日就業時間の45分前に仕事を終えて
45分かけて工場何を徹底的に掃除をすること。
要はこの掃除も仕事の一部。
これなら適当に掃除したりしませんよね。
清潔
清潔とは、上で説明した
『整理』『整頓』『清掃』をした状態を維持すること。
精密機械や食品加工などの現場では
チリ1つ許されない工程がありますよね。
上記3Sを徹底してそれを維持する。
キレイな状態を保ち続ける。
しつけ
しつけとは、ルールを守らせること。
決められたことを決められたように実行できるように
習慣づけること。
これには個人的な理由は通用しません。
「 今日は体調が悪いから 」
「 今日は疲れてるから 」
「 楽したいから 」などなどは許されないってこと。
一緒に働く人が気持ち良く作業できるように
一人一人の意識が重要です。
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大手工場は5Sにさらに独自のものをプラスして管理している

大手工場では上で解説させてもらった『 5S 』に
独自のものをプラスしてさらに徹底管理しています。
トヨタ『 6S 』
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『トヨタ自動車株式会社公式企業サイト』より引用
日本の大手自動車メーカーのトヨタでは
5Sに『 親切(Shinsetsu) 』を加えているみたいです。
日本電産グループ『 3Q6S 』
![]()
『日本電産株式会社』より引用
モーターの開発・製造において
世界一のシェアを誇る日本電産グループは
『 5S 』に『 3Q 』と『 1S 』を加えているみたいです。
『 3Q 』とは『 良い社員(Quality Worker) 』
『 良い会社(Quality Company) 』
『 良い製品(Quality Products) 』
『 1S 』とは『 作法(Sahou) 』
『日本電産株式会社』より引用
東芝『 7S 』
![]()
『東芝』より引用
日本の大手電機メーカー東芝では
『 5S 』に『 しっかり(Sikkari) 』
と『 しつこく(Shitsukoku) 』をプラスして
『 7S 』にしているようです。
5Sをさらに強化するためにしっかり確認!
しつこく確認!ってこと。
セガエンタティンメント『 10S 』
![]()
『 セガゲームス 』より引用
セガエンタティンメントでは
『 5S 』にさらに
『 週間(Syukan) 』『 しつこく(Shitsukoku) 』
『 しっかり(Shikkari) 』『 信頼(Shinrai) 』
『 スパイラルアップ(Spiral up) 』の5つをプラスして
『 10S 』にしてるみたいです。
最後の『 スパイラルアップ 』って何だろうと思って
調べて見たところ
スパイラルアップとは
改善が奏効しあって継続的な改良・向上に結びつくこと。
「善循環」「好循環」とも言う。『Weblio辞書』より引用
5Sを部屋に取り入れる方法

それではこの素晴らしい標語『 5S 』を
日常生活や部屋に取り入れるための
具体的な方法を紹介していきます!
整理
『 いらないもの 』を捨てること。
『 今後使うかもしれないもの 』は期限を決めて保管。
期限が来ても使っていなければ
『 いらないもの 』として捨てる。
これは片付けや捨てることにも似てますね。
『 今の自分にとって本当に必要なもの 』
これを慎重に選んで、他を捨てる。
今後使うかもしれないものは
保管ボックスを作って、そこに一時的に保管。
考えて考えて、やっぱり必要なものなら戻す。
本当に必要なものじゃない場合は思い切って捨てちゃう。
整頓
すぐに取り出せるようにすること。
スムーズな作業動線を考えて置き場所や置き方を決める。
使用頻度の多いものはすぐに取り出せる位置に配置して
使用頻度の低いものは奥にしまう。
使ったものはすぐに同じ場所に戻す。
これを部屋に応用すると
モノに定位置を決めるということになりますね。
ハサミはここ。カッターはここ。
コートはここ。財布はここ。などなど
とにかくありとあらゆるものに定位置を決めてあげる。
そして使ったら必ず定位置に戻す!
これを徹底するだけで部屋って綺麗になりますよ。
散らかった部屋って
結局は出しっ放しのものが原因だったりします。
あとはキャパを超えた物量。
そして使用頻度の高いものは取り出しやすいところに。
使用頻度が高いのに奥の方にしまっていると
そのものにたどり着くまでにやることが増えて
めんどくさくなっちゃいますよね。
このメンドクサイって感情は大事にしましょう。
日々の生活をメンドクサイものにすればするほど
部屋は散らかっていきます。
逆にシンプルにすればするほど
楽に生活できるようになって気が隅々まで行き届くようになる。
そしてもう一つ。
定位置を決めてあげると
ものを探している時間があなたの人生からなくなります。
例えばパスポートを出そうとします。
定位置が決まっていれば
「 パスポートはあそこの引き出しに入ってるな 」
ってすぐ見つけられます。
けど定位置が決まっていないと
「 パスポートってどこだったっけ? 」
「 ここも違う、ここも違う 」
「 あれ、あっちだっだっけ? 」
「 いや確かこっちに入れたんだった 」
みたいな感じで工程が一気に増えちゃいます。
清掃
機械や道具の点検、メンテナンスも欠かさず行って
常に問題なく作業できる状態にしておく。
作業着にもほつれや汚れ、破れがないように
自分にとって本当に必要なものを残して
不用品を処分する。
そして残ったものに定位置を決めてあげて
大切に保管する。
これであなたの部屋の
ものがありすぎてごちゃごちゃしていて
片付かないって悩みはなくなったと思います。
そしたら次の作業です。
今度はゴミや汚れのないキレイな空間を保つ。
掃除機をかけていないと床にはホコリや髪の毛
お菓子の食べかすなんかがどんどん溜まっていきます。
布団を干さないと、湿気を吸って
布団の中とか裏側にカビが繁殖しちゃいます。
このような生活する上で防ぎようのない汚れを
定期的に掃除をしてキレイにしてあげる。
これって日常で使っているものにも当てはまることで
例えば靴を定期的にキレイにメンテナンスしてあげる。
使い終わった季節家電はそのまましまうんじゃなくて
メンテナンスをしてホコリを取ってあげてからしまうようにする。
清潔
『整理』『整頓』『清掃』をした状態を維持すること。
おそらくこれが一番難しいです!
キレイな状態を維持すること。
ものを減らしたり、部屋をキレイにするって
ある程度は誰でもできちゃいます。
けどその状態を維持をするってなると
なかなかできている人は少ないのではないでしょうか。
日々の忙しさに追われてサボってしまうこともあるでしょう。
精神的に落ち込んでいて気力がないときもありますよね。
けど要はプラスマイナスゼロにすればいいんです!
忙しさに追われてその日やるはずだった掃除ができなくても
次の日にやってしまえばいいわけです。
ダメなのはマイナスをマイナスのまま放置しちゃうこと。
放置すれば放置するほどメンドクサイ度は上がっていきます!
それと片付けがいつまで経っても終わらない人は
間違いなくこの『 清潔=維持する 』ってところができていないんです。
頑張って片付けしても、また同じ量のものを買ってきちゃう。
片付けしてもしてもものが減らない人
掃除をしてもしても部屋が片付かない人は
この『 維持する 』を意識してみましょう。
しつけ
決められたことを決められたように実行できるように
習慣づけること。
最後はしつけ。
家庭には家庭ごとに細かなルールがあると思います。
例えばボクの家なんかだとこんなルールがあります。
・玄関に出しておいていい靴は一人一足まで。
・夕飯後は間接照明(15Wくらい)で過ごす。
・引き出しやドアは開けたら必ずしめる。
・「ちょっとコンビニまで」は車を使わないで歩く。
・ものを出しっ放しにしない、必ず戻す。
・朝起きたらベッドメイキングする。
などなど些細なことですが
暗黙のルールのようなものがあります。
今思いつくものを書きましたけど
多分もっとあります。
これを破らない、守る。
例えば「 引き出しやドアを開けたら必ずしめる 」
ものすごーく些細なことですよね。
けどこういう些細なことでもしっかりと守るようにする。
ブロークンウィンドウ理論と同じで
些細な犯罪を見逃し続けると
その些細な犯罪が、いずれ大きな犯罪を連れてくるんですね。
ドアが開けっぱなし、引き出しが出っ放し
布団がぐちゃぐちゃのまま。
このぐちゃぐちゃした空間が
慢性的な部屋の乱れを連れてきます。
そしてそれは家族一人がやってしまえば
他の家族にも連鎖していきます。
「 あ、これ許されるんだ、じゃー私も 」的な。
ただし、小さなお子さんは例外です!
小さな子供は部屋を汚してまわることが仕事のようなもの。
なのでそれは子供の責任ではなくて親の責任。
一緒に暮らすみんなが気持ちよく過ごせるように
ルールはきっちり守っていきましょう。
まとめ

それでは最後に『 5S 』をカンタンに復習してみましょう。
・整頓 = 定位置を決める
・清掃 = キレイにする
・清潔 = キレイを維持する
・しつけ = ルールを決めて守る
この5つを部屋に取り入れることができれば
必ず部屋はキレイになります。
まずは『 整理 』『整頓』『 清掃 』
そして最大の難関『 清潔(維持する) 』
あとは『 しつけ 』でルールを守らせることができれば
あなたの家のキレイは約束されたものです。
ぜひお試しアレ。